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★ クレイジーハート(原題:CRAZY HEART)
監 督 :スコット・クーパー
出 演 :ジェフ・ブリッジス、マギー・ギレンホール、ロバート・デュバル、コリン・ファレル、
ジャンル:ドラマ(音楽)
2009年 アメリカ

クレイジーハートの主役、ジェフ・ブリッジスは、その昔「サンダーボルト」で主役のクリント・イーストウッドにくっついて行くチンピラ役が記憶に残っています。
ラストで、なんとなく死んでしまうのですが、そんなさえない役どころなのに、かえって主役を喰ってしまうほどの強い印象が残っているのです。
注)以下、ネタバレだらけです!
【あらすじ】
”バッド”ブレイク(=ジェフ・ブリッジス)は過去の栄光にすがって、ドサ回りで食いつないでいる、アル中のカントリーシンガーです。
(彼も年をとったな … 私もだが そして … やっぱり、いまいち、冴えない役 … 。)
ぶつくさ言いながらも、現状に妥協していた彼が、たまたま取材に来た地方紙の女性記者・ジーン(=マギー・ギレンホール)と、まだ小さなその息子との絡みを通じて、徐々に立ち直っていくのですが、残念ながらちょっとハッピーエンドをそれています。
ブレイクは酒のせいでジーンの子供を危険な目に合わせてしまい、ジーンに振られてしまうのです。
彼はこれをきっかけに必死に努力してアルコール依存症から抜け出しますが、ジーンとよりを戻すことは出来ませんでした。
しかし依頼されて書いた曲は喧嘩別れしていた元相棒(コリン・ファレル)が歌って大ヒットします。
ステージの裏口から出て来たブレイクに取材の声をかけてきたのは、結婚指輪をはめたジーンでした。
【感想】 注)ネタバレだらけです!
まあ、人生、そんなものさ、というところでしょうか … 。
ジェフ・ブリッジスは、そういうイマイチ不幸な役どころだと、輝くのかな?
損なタイプかも知れませんね。

ちょっと切ないラストシーン … 。
また、シブイです!
アカデミー賞を取っただけの事はあると思います。
映画の中でブレイクが作曲した(という事になっている)曲がまたいいんですよ〜!
この曲を聴くためにだけでも、この映画を見る価値があります。
(彼は実際にバンドを組んでいるようです。)
ハッピーエンドではないけれど、見て良かったと思える映画でした。
また、別途活躍しているジェイク・ギレンホールは、マギー・ギレンホールの弟だそうです。
お姉さんは「ホワイトハウスダウン」にも出ています。
弟さんは「デイアフタートゥモロー」に出てます。
関連作品:ウォルター少年と夏の休日 … ロバート・デュバル 出演
アウトロー … ロバート・デュバル 出演
2018.09. ................ 傑作映画館の目次ページへ